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板金工事

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建築板金とは、板金技術を要する建物器具や設備の加工・製造、取り付け工事のことを指します。劣化した建物を補修したり、外壁を張り替える時にも金属製の器具や資材が使われるため、なくてはならないものです。

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ステンレスは錆に強く劣化しにくいため、お店の厨房設備から屋根材など、水回りや雨風に接触しやすい場所で用いられます。

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空調経路を確保するための配管やダクトを板金加工して、取り付け工事を行います。ダクトに使われる素材は、用途に応じて、グラスウール、亜鉛鉄板、ステンレスなどがあります。

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雨樋には、雨水を排水溝へと誘導することで建物内部に侵入してくるのを防ぐ役割があります。交換工事では既存の雨樋の取り外して、建物の劣化した取り付け部分を補修してから、新しい雨樋を取り付けるます。

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金属製の屋根材は、デザイン性が高く、色んな形状の屋根に使用ができます。また雨漏りにも強いという特性があります。素材には、ガルバリウム鋼板、ステンレス、銅板、トタン、チタンなどの種類があります。

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角波施工は、角波サイディングという鋼板を壁に取り付ける工事で、工場、倉庫、店舗などの屋根や外壁などに幅広く用いられています。施工性が高くコストパフォーマンスにも優れているのが特徴的です。

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金属系サイディングボードは施工性の高い壁材・屋根材です。工場で加工・板金をしてから現場へ搬入するので少ない工程で工事を完成させられ、また重量も軽いので建物に対する負荷が少なく耐震性に優れている素材です。

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棟板金工事は、スレート屋根の接合部分を覆う金属板を取り付ける工事のことです。劣化した貫板や板金をそのままにしておくと雨漏りの原因になり、建物自体の劣化に繋がってしまいます。

建築板金工事

建築板金の特徴

建築板金とは、板金技術を要する建物器具や設備の加工・製造、取り付け工事のことを指します。劣化した建物を補修したり、外壁を張り替える時にも金属製の器具や資材が使われるため、なくてはならないものです。一方、自動車部品や機械部品に関する板金は工場板金といい、同じ板金でも専門分野が違います。

建築板金製品の製造

建築板金で使われるものには、サイディングボードや、雨樋、ダクト、配管、屋根の棟板などがあります。曲げたり切断することが容易にできる板金製品は、建築資材として様々な部分に使用されています。

雨仕舞い

雨樋や屋根の金属棟は、雨水から建物を守るために必要な設備です。例えば雨樋は、屋根に落ちる雨水に動線を作り、排水溝へと流れるようにするのが目的です。雨樋がなければ、屋根からしたたる雨水が外壁から侵入しやすくなり、建物を劣化させてしまう原因になってしまいます。金属サイディングの壁や屋根の棟板金には、コーキング処理を施して、つなぎ目から水が侵入しないよう、しっかりと防水処理を行います。

デザイン・景観

住宅や店舗など目的に限らず建物の景観は、人が快適に働き生活する上で重要な要素のひとつです。お城のような和の建物に使われる銅板化粧細工は独特の風格を醸し出します。また、金属素材を用いることで建築物のデザイン性を損なってしまわないように、設計の時に気をつけて図面をデザインします。

厨房のステンレス設備の工事
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厨房設備には、ステンレス素材がよく使われます。ステンレスは油や錆に強いため錆びにくく掃除もしやすいため、シンクや天蓋フードなどに最適の素材です。

また、水気が多い流し台周辺には、ステンレス板を取り付けることで、建物へのダメージを軽減することができます。

厨房設備は工場で板金してから現場に搬入しますので、施工前に行う採寸が重要です。

採寸では幅や高さを計るだけではなく、配線、コンセント、換気扇がどこにあるかもチェックして施工図を作成します。

ダクト板金の重要性
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ダクトはお客様の目につかない裏方の設備であり、外装や内装に比べて集客のインパクトはありません。

しかし、お店の空気を綺麗に保ち、快適な空間を維持するためには欠かせない設備のひとつです。

例えば、飲食店の厨房ダクトは、調理時に発生した油煙や臭いを客席に流さないために必要な設備といえます。

そのため、換気効率の良い場所に設置をする必要がありますので、空気の流れを把握して設計を行います。

ステンレス工事

ステンレス工事の概要
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ステンレスは、お店の厨房設備から屋根材にまで幅広く活用されていて、錆に強く劣化しにくいため、メンテナンスに掛かる労力とコストを減らすことが出来る素材のひとつです。

油煙や湿気の多い厨房や、潮風の強い海が近くにある建物の屋根など、通常の金属ならすぐに劣化してしまう腐食性の高い環境で使われています。

ステンレス工事の流れ

現場での採寸を行い、設置するステンレス製品の設計をします。設計したものは工場で素材を加工して成型されてから、現場での取り付け(貼り付け)という流れになります。

Step① 現場での採寸

ステンレス板の貼り付けや、ステンレス製の設備を設置するために現場で採寸を行います。この時に、配線を通さなければならない部分にはステンレスに配線穴を開ける加工をする必要がありますので、設計内容に盛り込みます。

Step② ステンレス材の加工

ステンレス材の加工を行い、製品を作り上げていく工程です。切断や曲げ、溶接で求められている設計通りの形状に仕上げていきます。ステンレスは、プレス加工や溶接加工に高度な技術を要する金属ですので、職人の腕が問われる工程でもあります。

Step③ 現場での施工

仕上げたステンレス製品を現場に運んで取り付けや設置をしていく工程です。ステンレスは耐食性には優れていますが、外部からの衝撃でへこみやすいため、養生を張って傷がつかないよう保護をします。

Step④ 工事の完了

工事が終わった後の点検です。設計通りの施工になっているかを点検し不具合が無いかを検査します。施工業者の点検が終わった後、依頼者様立ち合いでの点検を行い、問題が無ければ工事の完了です。

ステンレスが用いられるケース

耐食性とメンテナンス性の高いステンレス素材は、水回りや雨風に接触しやすい場所で用いられます。

お店の厨房設備

ステンレス製の設備は、飲食店の厨房設備によく用いられています。シンクやフード、キッチン台などは、水や油の汚れが付着しやすい箇所なので、汚れが吸着しにくいステンレスは衛生面でも優れていて最適です。掃除やメンテナンスがしやすいためその分長持ちもします。

屋根材

耐食性のあるステンレスは、雨風に晒される環境での屋根材としても利用されています。特に、潮風を浴びる海が近い建物の屋根(工場や倉庫など)で、その耐久性を発揮します。また、ステンレスは軽量で、屋根瓦の10分の1の重さの重量しかありません。よって、ステンレス材を使用することで建物に対する負荷が下がり、地震時の建物に対する衝撃を軽減できるというメリットもあります。

会社の看板

外に設置する看板には、ステンレス素材を使用すると、いつまでも見た目の美しさを維持できます。腐食に強く光沢が長持ちし、高級感のあるデザインを演出できるのもステンレスの強みです。看板に使用する企業名等の文字を鏡面仕上げにしたり、ヘアライン仕上げにしてマットなシルバーやゴールドの見た目に加工を施すことも可能です。

ダクト板金工事

ダクトの素材

空調経路を確保するための配管やダクトを板金加工して、取り付け工事を行います。ダクトに使われる素材は亜鉛鉄板が一般的ですが、吸音性の高いグラスウールを附属させたものもあります。これは、会議室やオフィス、映画館といった静かさが求められる場所向けの加工です。

グラスウール
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内部に吸音材を施す必要がある従来のダクトと比べて、軽量かつ吸音性にすぐれているのがグラスウールです。会議室や映画館のような静かな空間や、焼肉店のように客席ごとにダクトを設けるタイプのお店でよく使われています。軽量であることで、地震による落下時の被害を最小限に抑える効果が期待できます。

亜鉛鉄板

加工がしやすいグラスウールと比べて、施工費用が抑えられるのが亜鉛鉄板です。亜鉛は耐食性が優れているため、亜鉛鉄板製のダクト設備は、油煙が多く湿度の高い厨房設備や工場等でよく使われます。

ステンレス

耐食性・耐久性・耐候性に優れているステンレスダクトは、工場でよく使用されています。工場の中でも海岸に近いところでは通常の配管では錆びやすく、また、薬品やガスを取り扱う化学工場だと、一層のこと腐食性に強い素材が求められます。耐久性の高いステンレスダクトを使うことで、将来的なメンテナンス費用の節約にもなります。

ダクト・配管のシーミング

シーミング(ハゼ折り接合)は、素材の縁を曲げて絡ませ接合する方法のことです。ダクト板金では、溶接ではなくシーミングで配管をつなぎます。シーミングで重ね合わせて鉄板を絡めることで、接合部に厚みがでるので溶接よりも耐久度が上がります。

スパイラルダクト

フープをらせん状に巻いて、シーミングで接合したダクトです。角ダクトと比べて摩擦損失が小さいため、長持ちしやすい特徴があり、排気ダクトや粉塵ダクトなど、ダクト内部を損傷しやすい環境下でも使える性能があります。吊り金具を使うことで簡単に取り付けられるので、施工性が高いのも特徴です。

排気ダクト
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汚れた空気を外に排出するのが、排気ダクトの役割です。排気ダクトは工場や飲食店の厨房、オフィスビル、病院など様々な建物に設置されています。

特に工場や飲食店の厨房に使われるダクトは、内部が油煙や粉塵などによって損傷がしやすいので、耐久性のある素材を選ぶ必要があります。

また、飲食店は特に「臭い」に気をつけなければなりませんので、効率よく換気が出来るようダクトの設置場所にも気を配り慎重に設計を行います。

雨樋の役割

雨樋(あまどい)には、雨水を排水溝へと誘導することで建物内部に侵入してくるのを防ぐ役割があります。取り付け工事では軒樋、たて樋、よび樋を連結して、集水器に水が流れて排水溝へと落ちていくように動線を作ります。雨樋が無いと、屋根から建物へと雨水が流れてしまうので、外壁の劣化したところから雨水が侵入したり、土台周りを腐食させて建物を劣化させてしまう原因になります。

雨樋が故障する原因
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よくあるケースは、雨樋にゴミが溜まって詰まってしまうことです。落ち葉や泥などが雨樋に溜まっていくと、水を通す集水器にそのゴミが詰まり、雨樋としての機能を果たさなくなります。

この場合は、ゴミを取り除く作業をすれば解決します。また、風や雪などが原因で雨樋の傾斜にゆがみが生じてしまうと、雨水が正しく流れなくなります。

この場合にも取り付け金具のゆがみを直すことで改善します。

深刻なのは、雨樋自体に穴が空いていたり、傷んでしまっている場合です。

その場合は、穴を埋める補修もできるのですが、一時しのぎにしかならないことが多いので、壊れた雨樋を取り外して、新しい雨樋と交換することになります。

雨樋の工事

葺き替え工事は、瓦の種類や屋根の状態などによって作業工程も多少違ってきますが、ここでは和瓦から平板瓦への葺き替えを例に作業の流れをご紹介します。

Step① 雨樋の取り外し

既存の雨樋を取り外していきます。外した時に指示金具を付けていた壁の穴をコーキング剤で埋めます。この作業を行わないと、穴から水が浸入してくるので丁寧に作業を行います。

コーキング剤というのは、いわゆるパテのことで、建物の気密性や防水性を高めるために使われる材料のことです。サイディング(壁材)のつなぎ目を補強して水が入らないようにする目的でも使われています。

Step② 寸法取り・カット

建物の幅と軒どいの長さの寸法を測り、新しい軒どいを切断する作業です。軒どいを取り付ける金具の位置が、ずれないように気をつけて採寸します。切断後は切りくずやバリを取り除きます。

Step③ 止まりの取り付け

止まりという雨水をせき止める器具を軒どいに接着します。これが無いと動線を無視して雨水が流れてしまいますので重要なパーツのひとつです。接着には、雨樋専用の接着剤を用います。

Step④ たて樋の取り付け

集水器から排水溝へとのびるたて樋を取り付けます。落とし口を組み立てて壁に金具を取り付け、パイプを繋いでいく作業です。ドレンやエルボ、ソケットなどの排水管になるパーツは専用の接着剤でつなげていきます。

Step⑤ 雨樋工事の完成

雨樋の設置が終わると点検を行い、正常に水が流れるかを確認します。全部終われば依頼者立ち合いで確認をしてもらい、工事は完成となります。

金属屋根の特徴と種類

金属屋根の特徴
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金属製の屋根材を取付ける工事です。金属材は加工しやすく曲げることが出来るため、デザイン性が高く、色んな形状の屋根に使用ができます。また、瓦と違い一枚板なので、雨漏りにも強いという特性があります。

金属板の重さも軽く、瓦の10分の1程度なので運搬が容易で施工しやすいのが強みです。

ただ、下地と金属屋根を取り付けるだけだと雨音が金属屋根に当たって、建物内に音が響きやすくなることや、耐熱性能が低いことがデメリットとして考えられます。

それらの弱点をカバーするために、金属屋根と下地の間に遮音材や耐熱材を挟んで取り付けを行う場合があります。

金属屋根の種類

金属屋根に使われる素材には、色々な種類があります。金属屋根と聞くと無機質なデザインのイメージがありますが、化粧鋼板のように塗装をつけたデザイン性の高いものもあります。また、どれも施工性が高く工期が短いというメリットのある素材です。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は錆に強い鋼板です。この鋼板に施された表面メッキ層には亜鉛とアルミニウムが含まれていて、この2つの物質の特性が鋼板を錆から守っています。まず、亜鉛には犠牲防食という中身の鉄よりも先に錆びてしまう性質があるため、鋼板を身代わりになって酸化から守る役目があります。また、アルミニウムには不動態皮膜という鋼板表面に錆びにくい皮膜を作る性質があります。この2つの性質のおかげで、20年という長い耐久年数を維持できるのがガルバリウム鋼板の特徴です。

ステンレス屋根

錆びにくく、経年劣化しにくいのがステンレスの特徴です。耐用年数はガルバリウム鋼板より長く50年が目安となっています。ただし、劣化しないというわけではなく、あくまでも長持ちしやすいということです。また、費用もガルバリウム鋼板より高くなります。ガスや薬品を使う工場や湿度の高い環境、潮風に晒される立地などに優れた耐久性を発揮します。

銅板屋根

銅板は、表面の酸化被膜による自然な発色(緑青)が出るので、見た目にも美しいのが特徴です。昔から使われていた屋根材であり、お城などの歴史的建造物などにも銅板屋根が使用されています。

トタン屋根

施工性・経済性共に優れているのがトタン屋根です。トタンは元々、戦後に広く使われ始めた素材で、瓦の10分の1と軽量で耐震性に優れています。工事費用も他の金属素材の中で最も安く仕上げることができるため、倉庫や資材置き場など簡易的な建物に使用されます。

凡庸性の高いトタン屋根ですが、錆びやすいので定期的なメンテナンスが必要です。再塗装を行い錆止めをしないと腐食が進んでいきます。

チタン屋根

チタンは白金と同等の、高い耐食性を備えた素材です。錆びにくく、耐久度もあり軽量という建築素材の中でも優れた性能があり、神社仏閣の屋根によく使われています。また、銅板と同じく表面に酸化被膜を作る性質があり、陽極酸化という方法で独特な色合いを再現することが可能です。

角波の施工

角波サイディング

角波施工は、角波サイディングという鋼板を壁に取り付ける工事で、工場、倉庫、店舗などの屋根や外壁などに幅広く用いられています。施工性が高くコストパフォーマンスにも優れているのが特徴的です。角波のような金属感むき出しの壁材は、少々無機質なイメージがあるかもしれませんが、化粧鋼板を用いればデザイン性のある外観に仕上げることができます。

角波施工の流れ
Step① 施工図の作成と確認

角波工事(外壁や屋根の工事)の施工図を作成します。施工図とは、工事の品質や工程を管理して、施工者とその情報を共有するために必要になる図面です。角波施工の場合はサイディングボードの品質、材質、コスト、サイズ、詳細図面などを作成します。

Step② 工場での加工・成型

施工図を基に角波のサイディングボードを加工・成型を行う工程です。現場に運搬する前に、工場で加工を行いますが、細かな形状の調整は、現場でサイディングを切断して合わせます。

Step③ 角波を現場に搬入

工場で加工・成型した角波を現場に搬入します。搬入した資材は仮置きという形で、本格的に取り付け工事が始まるまで現場で保管します。

Step④ 割付

割付図という図面を基に、壁材などの取付け位置を決める工程です。これをやる事で不具合が起きにくくなり、余りなく材料を使用できます。

Step⑤ 水切り加工鉄板の取付け

雨仕舞のための水切りを取付けていきます。雨仕舞とは、雨水が建物内に侵入しないようにすることです。雨水が流れる動線を作り、地面や排水溝へと流れるように加工した鉄板を各所に取付けていきます。

Step⑥ 下地工事

角波を取り付ける前に下地工事です。胴縁や透湿防水シートというものを、今ある外壁の上に貼り通気層を作ります。これを通気工法といい昔の直貼りとは違って壁内結露を減らせるため、建物の劣化を防ぐ効果が期待できます。

Step⑦ 角波の取付け工事

角波の取り付けをする工程です。ゆがみが生じないように角度に気をつけて丁寧に取り付けていきます。ゆがみが生じるとそこから雨水が浸入してきますので、職人の技術が求められる施工です。

Step⑧ 清掃・検査・工事完了

工事が終わったら、清掃と片付けを行います。作業によって生じたホコリやゴミ、塗料の塵を取り除く作業です。清掃が終わると点検が行われて、工事依頼者の確認をいただくことで工事完成となります。

金属サイディングの工事

金属サイディングボードの特徴

金属系サイディングボードは施工性の高い壁材・屋根材です。工場で加工・板金をしてから現場へ搬入するので、少ない工程で工事を完成させられるという強みがあります。また、重量も軽いので建物に対する負荷が少なく耐震性に優れている素材のひとつです。

外壁工事
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建物の外壁に金属サイディングボードを取り付ける工事です。金属屋根の工事と同様外壁にも防食性の強い素材を選ぶ方が長持ちするので、将来的なメンテナンスの費用を削減できます。

漆喰詰め直し工事の流れ
Step① 下地を整える作業

建物にサイディングボードを取り付ける前に、下地処理が必要です。著しい不陸が無いかを確かめ、土台部の水切りの施工・透湿防水シート張り付けを行い、水の侵入を防ぐ処理を施していきます。この工程を適切に行うことで、建物の防水はもちろんサイディングボード自体の劣化を抑えることができます。

Step② 胴縁の取り付け

下地に胴縁という、建物外壁とサイディングボードの間に隙間を作るためのものを取り付け、空気の通り道を作ります。こうすることによって、内部に湿気が溜まるのを防ぐ仕組みです。通気金物を取り付けて隙間を作る場合もあります。

Step③ 見切り縁の取り付け

見切り縁とは、壁内部への雨水の侵入を防ぎ、外壁の防水性を高めるための部分です。

Step④ 付帯塗装

外壁以外の部分に塗装をして防水性を高めます。雨樋や軒天、破風などがそれに当たります。まずは、古い塗装を除去して下塗りをします。これは仕上げ塗装のノリをよくするための作業で、下塗りが乾燥した後に仕上げ塗装を複数回行います。下塗りは1回ですが、上塗りは2回以上行うケースが多いです。金属板で破風を巻く破風巻き板金を施す場合もあります。

Step⑤ 金属サイディングボードの取り付け

サイディングボードを丁寧に取り付けていきます。取り付け後はつなぎ目にコーキング打ちをして補強します。コーキング処理は防水・劣化予防においてとても大事な工程です。この作業を適切に行わないと、サイディングのつなぎ目から雨水の侵入を許してしまうので、しっかりと補強をします。

Step⑥ 清掃・検査・完成

工事が終わると綺麗に清掃・片付けを行い、竣工検査を実施します。検査が終わり、依頼主に確認をもらえば完成です。

屋根の工事

金属サイディングの屋根に交換する工事です。金属屋根は工場や倉庫などによく使われる素材ですが、見た目のスタイリッシュさと工期の短さから店舗にも使用されています。金属と聞くと雨水に当たると錆びるイメージがありますが、防食性の高いガルバリウム鋼板やステンレス屋根を使えば長持ちします。

屋根に使われる素材

他の素材と比べて安価なトタンは従来よく使われていた素材なのですが、錆びやすいため簡易的な倉庫以外ではあまり使われません。将来的なメンテナンスコストを考えると、ガルバリウム鋼板やチタン、ステンレスのように耐食性に優れた素材が屋根には適しています。

棟板金の交換工事

棟板金工事とは?

棟板金工事は、スレート屋根の接合部分を覆う金属板を取り付ける工事のことを指します。屋根と屋根が合わさる頂上の部分のことを大棟といい、屋根の四つ角に向けて伸びている部分を隅棟といいます。補修で済ます場合もありますが、劣化した貫板や板金をそのままにしておくと雨漏りの原因になりますので、新しいものに交換した方が安心です。

棟板金メンテナンスの目安

メンテナンスの時期は、建物周辺の環境によっても変わってきます。例えば、海が近い地域だと潮風で金属部分が錆やすくなり、湿度の高い地域でも同じように劣化しやすくなります。また、台風や強風の影響により、短期間で故障してしまうこともあるでしょう。万が一雨漏りが発生した場合は、すぐに修理の依頼をした方がいいです。そのまま放置すると、建物自体の劣化に繋がってしまいますので注意が必要となります。

棟板金工事の手順

棟板金の交換工事の流れを解説しています。既存の板を取り外し、下地を作り、新しい板金の取り付けをして補強する流れです。

Step① 既存棟板金の撤去作業

既存の棟板金の取り外し作業です。屋根を傷めないように、固定しているくぎや金具も丁寧に取り除く必要があります。板金や貫板を撤去した後は、汚れを取るための洗浄作業を行います。

Step② 下地のチェック・補強

下地に穴が空いていたり亀裂が無いかを確認します。もし穴が開いていれば、コーキング剤を使って補修していく作業が必要です。コーキング剤はパテのことで、穴に注入することで固まり水の侵入を防いでくれます。

Step③ 新しい貫板の取り付け

貫板を取り付ける工程です。貫板は水に強い素材(プラスティックや樹脂など)に取り換えることで長持ちします。築年数の古い建物は貫板に木材を使用している場合がありますが、木材は腐りやすく傷むと雨漏りの原因にもなります。

(※ただし、防腐処理をした材木を使用するケースもあります。)

また、固定する際には錆びにくいステンレス製のビスを使って貫板を留めていきます。

Step④ 棟板金の取り付け

棟板金を取り付ける工程です。棟板金を取り付けた後、板金が重なった部分に隙間ができるため、隙間から水が入らないようコーキング剤で埋めていきます。この工程をしっかり行わないと、雨水が内部に侵入して建物を傷めます。

Step⑤ 清掃・点検・工事完了

棟板金の取付けが終われば、工事によって生じたゴミや塵などを綺麗に取り除く清掃をします。清掃が終われば点検をして依頼主に確認をしてもらい工事は完了です。棟板金工事は依頼主が高い屋根に登って確認をするわけにはいけません。工事後の写真や動画で確認してもらうのですが、最近ではドローンを飛ばして確認することもできます。

貫板の素材

貫板とは、板金棟を取り付けるのに必要な芯木と呼ばれる下地部品のことです。木製の貫板が使われていることが多いですが、木製は雨水で腐食しやすいので、通常は防腐処理を行ってあるものを使用します。ですが、それでもやはり年月が経つと劣化してしまいます。最近では経年劣化しにくく重さも軽いプラスチック製のものもあります。

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